活動における重点テーマや目標
次代の社会を担う青少年の健やかな成長を支援するために、読書推進活動を行う。「すべての子どもたちに読書の喜びを」をテーマに、地域の草の根読書推進団体への助成と、障害がある子どもの読書環境整備を進める。
活動の概要
子ども文庫助成事業は、ボランティアで読書活動を推進する方を対象に、30万円の図書等の購入費助成、財団が選書した100冊を贈る図書助成、永年、読書推進に貢献された個人への顕彰の3つのプログラムを実施。1974年の開設以来45年間で2,333件、約10.9億円を助成。2010年開始の電子図書普及事業は、紙の本では読書が困難な子どもの為に、児童書を電子化し全国の特別支援学校や公共図書館等への寄贈。都道府県立図書館と共同で障害のある子どもへの読書支援者養成講座を開催。37都道府県で55回実施し、延べ2675名が参加。電子図書はわいわい文庫と名付け、これまでに422作品を編集。延べ7989か所に寄贈。
活動の特色
人同士の繋がりを大切にすることが基本。子ども文庫助成事業は、購入費助成への国内申請先すべてを職員が訪問。活動や地域の状況を直接伺い、選考資料を作成している。贈呈式は交通費を当財団が負担し開催。全国の仲間と交流し、活動への意欲が更に高まったという声が多く寄せられている。翌年、再度現地を訪問し、効果測定と情報交換に努めている。電子図書普及事業は、出版社の他、文部科学省や日本相撲協会等の様々な団体に依頼し共同で作品を製作。各地の図書館とは地元の民話を電子化するなど、多様な作品を提供している。また、全国の音訳者や研究会参加者に協力を呼びかけ、編集に参画して貰い、障害児への読書支援の輪を広げている。