活動における重点テーマや目標
海洋プラスチックごみに代表される、現代社会全体をとりまく生産と消費、廃棄の問題に対し、アートを通してアプローチする。
活動の概要
藤元明は東京藝術大学デザイン科を卒業後、現代美術領域から作品やプロジェクトを通じて社会的メッセージを発信してきた。今回、新たな挑戦として、海洋プラスチックごみという「問い」に向き合う。安く便利なプラスチックは、高度経済成長時代の暮らしを豊かにしたが、次世代の私達に回収不能な漂流物として受け継がれていく。この絶望的状況は、国境を超えた陸の話であり、海では解決出来ない。特定の悪者が存在しないこの「問い」に、藤元がアーティストとして向き合い、作品を展開する。
活動の特色
藤元明の特徴は、表現手法を限定することなく、領域横断的なコラボレーションと、振幅の広さにあり、そのアートは、社会への「問い」の設定と、作品を通じて社会にどのように接続させるのかという行為そのものである。本展では、海洋プラスチックごみという大いなる「問い」に向き合い、制御出来ない社会、環境などで起こる現象の中で、何を見て、どう生きるべきなのか、と様々な分野や人々との対話を呼びかける。
