活動における重点テーマや目標
本企画が、美術館を普段利用しない人や行きにくいと感じる人にとって気軽に立ち寄るきっかけとなり、当館の活動内容の普及と、美術館という場所に対する心理的な抵抗感を和らげる機会となることを目指しています。
活動の概要
当館は常設展示室や多目的スペースがないため、企画展示室を最大限活用しています。これまで、当館の最大の特徴である建築(東京駅丸の内駅舎)をテーマに、建物の特徴を知る解説ツアー「レンガ・タッチ&トーク」や、参加して楽しみながら学ぶことのできるプログラムを開催してきました。2018年度は、「レンガ・タッチ&トーク」の他、夏休みの期間に「ディスカバー!東京駅」と題した親子で学ぶプログラムや千代田区社会福祉協議会高齢者活動センターとの協働プログラム、認知症患者とその家族を対象にした鑑賞会、視覚障がい者の美術鑑賞会開催に向けた勉強会を行いました。
活動の特色
当館の建物から読み取る東京駅の歴史について解説する「レンガ・タッチ&トーク」では、作品鑑賞だけではない美術館の愉しみ方を提案、建物をテーマにした、東京駅にある美術館だから出来る内容としています。特に、夏休み期間に開催した親子対象の「ディスカバー!東京駅」は、学芸員と、東京駅舎の歴史を、創建当時の貴重なレンガを触ったり、建物の不思議な模様を探し駅の歴史を学べる「東京ステーションギャラリー」のプログラムとなっています。この他、多様な人に鑑賞の機会を広げる取り組みとして、認知症患者を対象にした鑑賞会や、視覚障がい者の美術鑑賞会開催に向けて全国盲学校研究会との勉強会を実施しました。