活動における重点テーマや目標
DNPグラフィックデザイン・アーカイブは、グラフィック文化の普及と振興を目的に、学術研究や展覧会企画の資源として現代のグラフィックデザインの作品資料を収集保存する事業です。
活動の概要
以下の4つのコレクションがDNPグラフィックデザイン・アーカイブを構成しています。
ポスターコレクション:国内外のデザイナーのポスター代表作コレクション。現在約220作家、14,000点を超える規模を誇ります。
田中一光アーカイブ:戦後グラフィクデザインを代表する田中一光(1930-2002)の作品、蔵書、ドキュメント等、計5万点を超えるアーカイブ。
福田繁雄アーカイブ:田中と並んで戦後グラフィック界を牽引した福田繁雄(1932−2009)のポスター作品のアーカイブ。
永井一正アーカイブ:戦後グラフィクデザインを代表する作家、永井一正(1929−)の作品及び関連資料のアーカイブ。
活動の特色
グラフィックデザインはもっとも身近な視覚芸術分野にもかかわらず、収集保存や学術的な調査研究がファインアートに比べて必ずしも十分ではありませんでした。また、国際的にも高い評価を得てきた20世紀後半の日本のグラフィックデザインは、作家をはじめ当時の関係者が次第に減りつつあり、資料の流出や散逸や危惧されています。そうした中でDNPグラフィックデザイン・アーカイブは、日本のグラフィックデザインに関する貴重な研究資源の一つとして、研究者や学芸員からの期待されています。