活動における重点テーマや目標
開設から約半世紀経過し、博物館の存在意義を見直し再定義した。単なる古民家の展示だけではなく、そこに住んでいた人々の営み、生き様を後世に伝えることに注力した。新しい当館のIdentity:ここは人智遺産
活動の概要
施設入口にエントランス建物を新築(東大准教授・川添善行氏)した他、二つの蔵をインフォメーションセンター、ミニシアターとして発信力を増強、展示も全面的に刷新した。また、主要な建物とそこで営まれていた讃岐・四国の伝統産業の営み等を紹介する映像を制作。更に、これまで非公開だった収蔵庫を公開(予約制)し、国指定の重要有形民俗文化財となっている砂糖や醤油づくりに関する道具類などを整理展示した。小豆島農村歌舞伎舞台では、石切り唄や砂糖〆唄等「限界芸術」ともいうべき仕事唄を古老に歌って貰ったり、民話オペラの上演など、様々な手法で四国の先人の労苦、知恵、祈りに光を当てた。
活動の特色
今次リニューアルの大きな狙いは、先人たちの労苦や知恵、祈りといった四国の昔の人々の人智の轍を次代に繋げていくということ。子供たちが先人たちの営みをより学びやすいようにと小学生以下は無料に。県内を中心に校外学習の一環で訪れた小学生は37校、約3,200人。また、四国村開村時より四国村とのかかわりが深く、”建築とアートの香川県”の礎となった猪熊弦一郎画伯の田園調布の自宅にあったオリーブ(猪熊氏が小豆島より持ち帰ったもの)の根元に生えた若芽から育てた苗木を村内に植え”猪熊の杜”をオープン。猪熊さんの思いを次代に繋げていくもので苗木の成長が楽しみに。