活動における重点テーマや目標
在阪オーケストラの活動を支え、クラシック音楽ファンの拡大と、大阪のクラシック音楽史の一翼を担ってきたホールの活性化を目標に、毎春恒例の演奏会を開催。「劇場で生の演奏を聴く楽しみ」の場を提供する。
活動の概要
在阪のプロオーケストラ4団体(大阪交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団)の演奏を一日で聴く、毎年4月恒例の演奏会。2013年4月に再オープンしたフェスティバルホールを会場に、大阪国際フェスティバル(朝日新聞文化財団ほか主催)が中心となって4楽団の演奏を聴き比べ、それぞれの個性や魅力を楽しむ公演を立ち上げた。2015年からの4年間は、各楽団が各首席指揮者の指揮で約20分の曲を1曲ずつ演奏。2019年は4楽団初の合同オーケストラを編成したスペシャル企画。世界で活躍する人気の佐渡裕を指揮に迎え、大編成のオーケストラ作品2曲を演奏した。
活動の特色
第1回公演から演奏曲目、広報展開や券売方法など全てを大阪国際フェスティバル(主幹事)、各楽団事務局、ホールによる会議で決定し、当日の公演運営も全員参加。その数年前に経済界の一部から「大阪に4楽団は不要」の声が出て波紋を呼び、また、公的助成が打ち切られた楽団もある。クラシック愛好者の高齢化も深刻だ。第1回公演を機に4楽団は連携強化のため「4オケ協議会」を発足。独自企画(2019年は「とことんリヒャルト・シュトラウス」を共通テーマにそれぞれ定期公演)にも取り組む。その中で4月の「4オケ公演」は地元楽団が一堂に会す「お祭り」として音楽ファンの間で定着し、大阪のクラシック音楽界の振興に貢献している。
