活動における重点テーマや目標
江戸時代に爛熟した三味線音楽は数十年の周期で曲目や演奏方法の変遷を繰返してきた。各時代における社会、政治的な環境のもとたくましく成長して来た三味線音楽の歴史をたどる。(平成27年度より実施)
活動の概要
今年度、第7回は「嘉永4年~文久2年」に創られた長唄「あやめ浴衣」、清元「十六夜」、常磐津「勢獅子」を取上げ、幕末の時代背景も
解説する。第8回は「文久3年~明治8年」とし、義太夫「壺坂霊験記」、清元「夕立」、長唄「綱館」を取上げ、幕末から明治の激動期が三味線音楽
に与えた影響をたどる。
活動の特色
新日鐵住金株式会社は、「企業も良き市民としての役割を果たすべきである」という基本方針の下、過去60年に亘って見返りを求めない社会貢献である音楽メセナ活動を推進してきている。1995年に紀尾井ホールを開館し、同時に邦楽専用の紀尾井小ホールも併設した。以後22年にわたって
年間15~20公演を実施し、邦楽演奏会の育成と邦楽愛好家の拡大をはかっている。