活動における重点テーマや目標
「美の壺」10周年の目指してきたものを追う。本展のテーマは、番組の中でもとりわけ多く取り上げてきた「和モダン」の世界。エークワッドならでは、暮らしと建築の視点から昭和レトロの世界に潜む逸品を紹介する。
活動の概要
大きく取り上げるのは「昭和レトロの家」。モデルは昭和9年に建てられ、現存する木造平屋建ての佐々木邸です。最近の都市では木造の平屋住宅は殆ど見られなくなりましたが、この住宅が私達に気づかせてくれるのは、「和と洋が違和感なく解け合う空間」、「陽だまりを室内に取り込む広縁」のような、大切にしたい和のエッセンスを生かした暮らしの知恵と文化。近年は専ら地球温暖化への配慮や省エネから高断熱のガラスや、高気密のサッシュの機能が謳われますが、軒の深い庇や風通しの良い窓配置に気を配ることを見直すべきではないかと思うのです。「美の壺」の映像は、20世紀に置き忘れて来てしまった大切なものを思い起こさせてくれます。
活動の特色
番組テーマを7つのカテゴリー「装う」「味わう」「建てる」「棲まう」「遊ぶ」「訪ねる」「祈る」に分類し、番組を壮観し、見えてくるものは何か、、、。
キーワードは「憧れ」と「懐かしさ」。もうすでに沢山の番組ファンの方々は、「大正モダン」や「昭和レトロ」という言葉の先に「和モダン」という新しい目利きの感性を十分に養われているに違いないが、時代を超えても色褪せない逸品と、時代のトピックを掛け合わせる和の心と技の妙を見せてきた番組を愉しむ。



