活動における重点テーマや目標
<いえ>とは何か。建築家による理想の住まいの魅力を紐解き、空間構成の巧みを検証する。
活動の概要
阿部勤の仕事を、模型年表、図面、写真、スケッチにより検証する。キッチン、ダイニング、リビングの一部を原寸大に再現し、空間の魅力を表現。阿部自身が集めた、道具や置物、家具もそのまま配置し、暮らしを愉しむ阿部の暮らしぶりも紹介する。
建築家による100㎡の小さな<いえ>の中に、詰め込まれたデザインの思想が、豊かな暮らしとは何かを問いかける。また阿部を語る関係者のインタビュー映像により、その建築思想、また人となりを知ることができる。
活動の特色
展覧会では、阿部勤の設計した数々の住宅建築を、「開いた空間」「閉じた空間」から分析。また阿部がかつて暮らしたさまざまな「いえ」の遍歴も紹介。自邸「中心のある家」の構想と並行して、阿部は坂倉準三建築研究所の一員としてタイの学校施設の建設プロジェクトに参加し、外と内が交じり合う空間構成、風通しのよい快適な家づくりなど、自邸にも影響を与えたタイの暮らしを、阿部のカメラに残る写真とともに紹介する。タイでのプロジェクトを共にした室伏次郎、「中心のある家」を繰り返し撮影した藤塚光政、マギーズ東京共同代表理事の秋山正子へのインタビュー映像、「中心のある家」の内部を撮影した撮りおろし映像も上映する。
