活動における重点テーマや目標
海外の絵本を日本に紹介し、家庭文庫や絵本コンクールの審査員など、子どもと本が出会う場所を作ってきた翻訳家、作家松岡享子の軌跡をひもとき、次世代へ贈るメッセージとする。
活動の概要
松岡享子の主な功績として、児童図書館の発展に寄与したことや、児童文学のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞の選考委員を2期務めるなど、国際的な活動を幅広く行い、文化交流に貢献する。絵本・児童文学の翻訳・創作、評論を多数執筆した松岡享子の、図書館員を目指してから東京子ども図書館設立までの道のりや、幼少時代から本に触れ、感性を育んだ生い立ちを紹介する。
活動の特色
2024年、東京子ども図書館は、設立50周年を迎える。設立者の松岡享子氏は、2022年に逝去したが、子どもと本が出会う場所の大切さを伝え、その遺志を継ぐ財団は現在も活発な活動を続け、多くの子ども達に愛されている。本企画は、財団設立へ尽力し、「パディントン」や「うさこちゃん」の〝翻訳者〟として、また『おふろだいすき』や『とこちゃんはどこ』など絵本・童話の〝作家〟として、世界のお話を子供たちへ届け、児童文学・図書館の分野で、多大な功績を残された松岡享子の功績を追う。