活動における重点テーマや目標
ナチュラリスティックガーデンで、都市に人々の癒しの空間を作り出すピート・アウドルフの仕事から次世代の都市環境のあり方を考える。
活動の概要
展覧会では、オランダ在住、本年80歳のランドスケープデザイナーのピート・アウドルフの業績を紹介する。ニューヨークのハイラインの線路跡保存再生を都市のランドスケープ計画として位置づけ、緑地空間を形成した事例やプロセスを写真や映像にて解説。また日本で初めてデザインしたガーデンとなる「PIET OUDOLF GARDEN TOKYO」(よみうりランド)のオリジナルデザインスケッチを展示する。展覧会では、ピート氏への独自取材により撮り下ろした映像、インタビューを紹介。会場ではよみうりランドのガーデンで用いられる実物の植物も展示する。
活動の特色
ピート・アウドルフは、ニューヨークハイライン(高架線路跡)の公園植栽デザインほか、世界中のランドスケープデザインを手掛けるデザイナー。自生する現地種の植物を主に植え、雑草や、枯れた植物にも生命循環の美しさを見出す革新的なアイデアと思想により、世界的な評価を得る。四季折々の風景を五感で感じ、小さな変化への気づきや、自然と歩きたくなるアプローチ空間は、人とのコミュニケーションを醸成し、都市の外部空間の活用は、人々をシェルターから解放し、自然との関わりを取り戻す、豊かな時間の過ごし方を提言する。