活動における重点テーマや目標
国内外を問わず、美術史を軸として美術の振興を支える人材を育成し研究の発展に寄与すること。
活動の概要
当財団の美術に関する調査研究を受けた助成者の中から特に優れた成果を上げた研究者とその研究を顕彰する。審査の対象となるのは、当財団の定期刊行物『鹿島美術研究』に掲載される等の所定の要件を満たした研究者の研究成果。財団賞授賞式後に開催する研究発表会において口頭発表の場を提供している。同時に、財団ホームページに受賞者名とその研究テーマを掲載すると同時に、マスコミに対しプレスリリースを行い、その成果について公表している。従来、財団賞に次ぐ成果を上げた研究者は、優秀者として、その研究を奨励してきたが、2020年度からは制度を拡充し優秀賞を新設。(「メセナアワード2020」メセナ大賞受賞)
活動の特色
画家、彫刻家といった作家に対する賞は数多く存在するが、美術館・博物館の学芸員をはじめ、作家の活動を評論などで、支える美術史研究者を顕彰する制度は必ずしも多くはなく、地道な活動を展開する研究者の方々を応援し、広く世に知らしめたいとの思いから1994年に創設された。
創設から四半世紀を経過し、自然災害やパンデミック等を経て、多くの人にとって心豊かな日常であり続けるよう、制度の一層の充実をはかりたい。