活動における重点テーマや目標
1982-87年の川俣正による各地でのアパートメント・プロジェクトの全貌をドキュメントとして紹介する。
活動の概要
TETRA-HOUSEを中心としたアパートメント・個人住宅プロジェクトの展開を追った『総括・資料集』の刊行も、作家自身の監修で準備されている。本展は、当時川俣が制作したマケット、ドローイングなどの作品に加え、多数の写真や記録映像、その他ドキュメント資料で構成し、紹介する。展示構成は、川俣正本人によるインスタレーションで表現された。
活動の特色
川俣正は、東京藝術大学在学中から、木材によるインスタレーション作品を発表し、30歳の若さで、1982年のベニス・ビエンナーレ日本代表に選出された。帰国後、作品の発表の場をアパートの一室などの生活空間に変え、日常的な空間の位相からの“KAWAMATA”美術を立ち上げ、そのことは昨今の制作・運営を一般の人々と共にするアート・プロジェクトの先駆的な試みの一つとなった。
本展覧会では、40年前のアパートメントプロジェクトに注目し、TETRA-HOUSEを再現するとともに、1982~83年の一連のアパートメント・個人住宅プロジェクトにおけるフィルムなどのドキュメントを、紹介する。
