活動における重点テーマや目標
福武教育文化振興財団の「人づくり・地域づくり」の理念に併せ、アート鑑賞を利用した探究的思考法獲得のシステムを、地域資源を活用したアートイベントの組成に用い、多様な社会性を有する若者の育成を行う。
活動の概要
アート作品の鑑賞やアートプロジェクトへの参加体験を通して、「探究を促す機会の創出」を行う『国吉型・対話探究モデル』は、岡山大学大学院教育学研究科『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』が開発・検証活動を行っている。これまでに1,000名を超える岡山大学生が、学際的美術展覧会、アート作品とコラボしたクラシック音楽会、地域の文化芸術資源を用いた演劇、中山間地を巡回するアートワークショップ、映像配信イベントなどを企画し、地域の行政・教育機関、企業団体との協働事業を行っている。昨年度までに、岡山県内の5市と横浜市、鎌倉市、和歌山市、宇都宮市、宇城市、熊本市の美術館、教育機関などで実施されている。
活動の特色
1.実施イベントは、福武財団の管理する国吉康雄作品やベネッセアートサイト直島関連の文化施設等での研究活動成果をもとに岡山大学が学際的視点により企画
2.岡山県や岡山市、地域の教育機関など各種団体と企業が、各イベントの特性に併せ協働に参加
3.各企画と運営プログラムは『国吉型・対話探究モデル』を用いた実践演習講義として岡山大学で提供
4.地域の文化芸術資源のコンテンツ化を独自に行い、ハンセン病問題や瀬戸内の島々が抱える社会課題への理解を深めるプログラムや、熊本地震の震災記憶と被災した文化資源の継承を試みる活動も展開
5.学生と地域との接点を育み、多様な社会への理解と課題解決手法を地域に発信