活動における重点テーマや目標
日本の写真史を賑わす尖鋭的なクリエーターを発掘してきた写真新世紀。30年の総括展を開催。写真文化の発展に寄与します。
活動の概要
「写真新世紀」は、1991年にスタートしたキヤノンの文化支援プロジェクトです。発足当時より掲げてきた「写真で何ができるだろう?写真にしかできないことは何だろう?」を2022年は検証する機会とし、30周年記念展を企画しました。タイトルは「写真新世紀 30年の軌跡~写真ができること、写真でできたこと」。歴代受賞者1,126名の中から「あなたがもう一度みてみたい受賞作品は?」という内容で一般投票を行い歴代受賞者10名を選出。また歴代グランプリ作品で辿る受賞作品展2会場で開催しました。また、東京都写真美術館では、昨年度のグランプリ受賞者賀来庭辰氏の新作を発表しました。
活動の特色
国内外で幅広く活躍する写真家(野口 里佳、蜷川 実花、澤田 知子など)を多数輩出したこのプロジェクトは「新人写真家登竜門」として広く認知が得られるまでに成長しました。今回の30周年記念展では、歴代グランプリ受賞作品を年代順に展示し、いまや日本の現代写真史の一部となったこの活動を紐解く構成にした他、受賞者、国内外の審査員から寄せられたメッセージも披露しました。会期中には、歴代審査員/継続した作家活動を推進する受賞者をお招きし、スライドショー、トークショーで活躍を披露。また、写真集の制作支援やこれまで実施した受賞者支援(コンテンツ)を紹介、写真・現代美術、表現世界の未来を考察する機会としました。