活動における重点テーマや目標
財団の理念「人づくり・地域づくり」に則り、アートの鑑賞体験を利用した探究的思考法獲得のモデルを、地域資源を活用したアートイベントの企画開発や大学等での講義に用い、多様な社会性を有する若者の育成を行う。
活動の概要
アート作品鑑賞やアートプロジェクトへの参加体験を通し「探究を促す機会の創出」を行う『国吉型・対話探究モデル』は、岡山大学大学院教育学研究科『国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座』が開発。その検証活動を行う。講義は累計2741名の大学生が受講。特に演習講義では、受講生自身が学際的美術展、作品とコラボした音楽会、地域の文化芸術資源を用いた演劇、中山間地を巡回するワークショップの他、コロナ禍では独自映像配信イベントなどを各分野の専門家と企画し、地域の行政・教育機関、企業団体と協働で運営にあたった。これまでに岡山県内の5市と横浜、鎌倉、和歌山、宇都宮、宇城、熊本各市の美術館、教育機関などで実施。
活動の特色
申請活動は ①福武財団管理の国吉康雄作品やアートによる地域振興を行うベネッセアートサイト直島の取組と研究成果を素材に ②岡山大学が学際的・多文化的視点により企画 ③岡山県や岡山市、地域の教育機関等各種団体と企業が、プログラムの特性に応じ協働 ④各企画と運営プログラムは『国吉型・対話探究型鑑賞モデル』を用いた実践演習講義として岡山大学で提供 ⑤受講生は地域の文化芸術資源の公益コンテンツ化を目指し、ハンセン病問題や島々が抱える社会課題への理解を深めるプログラムや、熊本地震の震災記憶と被災した文化資源の継承を試みる活動も展開 ⑥学生と地域との接点を育み、多様な社会への理解と課題解決手法を地域に発信
