活動における重点テーマや目標
「沖縄タイムス芸能選考会」は、伝統芸能の正しい継承と新しい世代の育成を目的に毎年実施(コロナ禍の2020年度は中止)。受賞者は10月に開催される「選抜芸能祭」に参加し研鑽を積む。
活動の概要
新人芸能家の登竜門として、戦後一早く1954年にスタートした「沖縄タイムス新人芸能祭」が前身。1967年に芸術選賞と名称を改め、その一環として「伝統芸能選考会」が始まった。選考会は琉球古典舞踊と琉球古典音楽(三線、箏曲・太鼓・笛・胡弓)の6部門で実施し、それぞれ「新人賞」「優秀賞」「最高賞」「グランプリ」の4段階で審査する。新人賞は中学2年生から応募でき、伝統芸能のすそ野拡大につながっている。芸術選賞の受賞者に選考委員を委嘱し、公正かつ厳格な審査が行われている。入賞者は「選抜芸能祭」に出演し、実演家としての研さんを積む機会となっている。
活動の特色
戦後の荒廃のなか「戦後沖縄の復興は文化から」の信念のもと、沖縄タイムス創刊者の一人である故豊平良顕氏を中心に、古くから続く優れた伝統芸能の復活と振興を図ってきました。60年を超えて継続される活動は、多くの優れた実演家を生み出し、幾つもの世代を繋げ、沖縄の伝統芸能隆盛の一翼を担っています。伝統芸能選考会の入賞者で組織する沖縄新進芸能家協会(1966年設立)や沖縄芸能協会(1967年設立)が自主的に公演を開いているほか、沖縄タイムス社と一体となった普及・発信事業として離島や県外、国外公演を実施しています。
