活動における重点テーマや目標
「沖展」は1949年以来、72年に渡って展覧会活動を軸に沖縄の現代美術工芸の創造発展に努めている。コロナ禍において開催は見送っていたが、9月に特別展、3月~4月に掛けて3年ぶりの本展を開催した。
活動の概要
絵画、版画、彫刻、グラフィックデザイン、書芸、写真、陶芸、漆芸、染色、織物、ガラス、木工芸の12部門で構成する 沖縄県内最大の美術・工芸公募展。各部門に会員・準会員をおき、両会員は主要作品を「沖展」に発表している。一般公募の応募資格は、16歳以上の者で沖縄県内外在住は問わない。審査は各部門の会員があたり、各賞の入賞者、入選者を決定する。審査結果を沖縄タイムス紙面にて発表。春季の展覧会(16日間)にて会員・準会員作品、一般公募の入賞・入選作品を一堂に展示する。毎年、約800名の応募があり、展覧会に約30,000名が来場する。
活動の特色
第2次世界大戦後で荒廃した沖縄、沖縄タイムス社は「郷土の再建には文化振興が県民の支えになる」という考え方に立ち、県内の美術関係者の賛同を得て、終戦から4年目の1949年7月、創刊1周年を記念して「沖縄美術展覧会」(第4回から「沖展」と改称)を開催した。当初は、作品を展示できる施設がなく、春休みの期間に小、中、高校の校舎を借りて開催するなど、会場を転々と変えてきたことから「ジプシー展」と呼ばれてきた。第40回展からは浦添市、同市教育委員会の協力で浦添市民体育館に落ち着いた。沖縄県内最大の美術・工芸公募展は春の風物詩として多くの県民に親しまれている。
