活動における重点テーマや目標
開館20周年を迎える今年、より文化度の高い活動を展開させるために「印刷文化学」の構築を掲げ、それを具現化するために日本の印刷文化を主軸としたコンテンツに常設展示をリニューアルして新たな発信を開始する。
活動の概要
2000年10月に開館した印刷博物館は、印刷を多角的、総合的に調査・研究し、その成果を一般に公開することで、印刷の役割と意義、広がりと可能性を伝えてきた。
開館20周年となる今年10月には、これまでの活動成果と実績を活かし、さらに文化度の高い博物館として成長を続けるために、「印刷文化学」の構築をミッションとした新たな活動を展開させていく。その最初の取組みとして、印刷博物館の根幹となる常設展を日本の印刷文化の歴史的変遷を中心とした内容に大きくリニューアルし、世界に類をみない歴史と連綿と受け継がれてきた日本の印刷文化を、国内のみならず海外にも広く紹介する施設としての位置づけを確立させる。
活動の特色
わが国の印刷文化や歴史について研究、検証し紹介する施設が少ないことから、当社の生業をテーマとするも個別企業の歴史や活動理念を紹介はせずに、広い視野から独自に調査・研究、展示する公共的な文化施設として開館し活動を続けてきた。その活動を通して印刷の文化的価値ならびに印刷産業全体の地位向上を目指している。
また、「印刷文化学」構築を目指した新たな活動としては、印刷と人々との関係を長期にわたる文化文明史的な視点から見直し、それに関わった社会や人びとの営みの証しについて検証を進めていく。そしてその成果を博物館内での展示や書籍や冊子の発行、講演会などの活動を通して広く発信していくことを目標としている。
