活動における重点テーマや目標
フィリップ・ワイズベッカー氏の作品を通し、日本の暮らしの文化、街並み、また氏が興味を惹かれる大工道具の魅力を見つめ、手仕事の大切さを紐解く。
活動の概要
建築から、ボイラー、ダクトといった機械装置、箱、トラック、キャンプ道具、家具などを古紙や再生紙にスケッチするという独特な作風で、ものの魅力を鋭く捉えているフィリップ・ワイズベッカー氏。日本の暮らしの中にあるオブジェ(モノ)をシンプルなラインでとらえるその画風は、日常にある身近なものの表情を豊かに再現し、世代を選ばず広く親しまれている。ワイズベッカー氏の視点を通じて、失われつつある日本の風景や伝統的な暮らしの道具への新たな可能性を探る。
活動の特色
流行や人為的な変化の影響を受けていないオブジェに本質的なものの美を見出し、現代的な方法で後世に残し伝えたいという考えを持っているワイズベッカー氏。展覧会では、ワイズベッカー氏の作家としての歩みがわかる作品とともに、イラストレーションと実際に描かれた暮らしの道具や大工道具を展示する。また、普段の生活に使っている愛用の道具も紹介し、身近な道具でメモを書くようにスケッチする楽しい創作の現場を紹介する。
