活動における重点テーマや目標
日本刀の鍛冶技法という現存世界最古であり最高峰の技術を持続可能な方法で継承し後継者を育成していく上で、一般家庭や社会の中で触れてもらい、幅広い世代へ認知を広めることを目標としています。
活動の概要
当鍛冶場はどの鋼をも扱う刀鍛冶を育てるため、徹底して手作業で製品を作っています。刀を造る時と同様に松炭を使って鋼を赤め、手鎚で叩き肌や目で温度を感じて覚えます。
その代表である包丁には最後まで気を抜けない白紙1号という鋼材を使い、基本的な技術を身に付けます。腕を磨き品質を上げることに集中するため、年間製作本数は360本と決めました。またカトラリーには、既製品にはない線や質感を出すための大胆さと滑らかな手触りに仕上げるための繊細さが求められ、叩き方一つで見た目の美しさが変わることを学びます。
古来より続く刀鍛冶の技術にご家庭で触れてもらい、その技に感動していただくことを願って活動しています。
活動の特色
私たちは鍛冶に関する全ての仕事はエンターテイメントであるという考えを活動の基盤にしています。刀や刀を造る工程一つ一つの美しさから地域イベントの出店等、自分たちを含め世に出す作品が美しく見る人を魅了させ、楽しませているかをまず考えます。
保守的な業界の体制を見直し、自らを表現者として発信し、もっと身近に感じていただけるよう取り組んでいます。同時にモノの背景にある技術や想いを届け、それらを作る工程が後継者の腕を磨くよう設計されているため、購買活動が伝統工芸界において課題でもある技術と資金両面からの後継者育成に繋がります。
私たちの業が精神的な豊かさを生む新しい循環を創り出すことを目標としています。