活動における重点テーマや目標
「沖展」は、その伝統と歴史的な歩みのうえに各自の作品傾向を尊重し、その進展を期して運営される。展覧会活動を主軸として現代美術工芸の創造発展につとめる。
活動の概要
絵画、版画、彫刻、グラフィックデザイン、書芸、写真、工芸(陶芸、漆芸、染色、織物、ガラス、木工芸)の7部門12ジャンルで構成する 沖縄県内最大の美術・工芸公募展。各部門に会員・準会員をおき、両会員は、主要作品を「沖展」に発表するとともに、同会の維持運営に協力する。一般公募の応募資格は、16歳以上の者で沖縄県内外在住は問わない。審査は各部門の会員があたり、各賞の入賞者、入選者を決定する。審査結果を沖縄タイムス紙面にて発表。春季の展覧会(16日間)にて会員・準会員作品、一般公募の入賞・入選作品を一堂に展示する。
活動の特色
戦後の荒廃の中、「郷土再建には文化振興が県民の支えになる」という考え方に立ち、県内の美術関係者の賛同を得て、終戦から4年目の1949年7月、沖縄タイムス創刊1周年を記念して「沖縄美術展覧会」(第4回から「沖展」と改称)開催。当初は、県内に美術展を開催できる施設がなく、春休みの期間に小、中学校や高等学校の校舎を借りて開催するなど、会場を転々と変えてきたことから「ジプシー展」と呼ばれてきた。第40回展からは浦添市、同市教育委員会の協力により、浦添市民体育館を会場とし、7部門12ジャンルという県内最大の春の美術・工芸公募展として多くの県民に親しまれている。