活動における重点テーマや目標
日本には暮らしに結びついた美しい生活道具があります。陶磁器、木工、金工、染織など工芸品を作る人、それらを使う人を結び、環を生み出し、そのことから心豊かに進化した生活文化、芸術を育みたいと願います。
活動の概要
今秋17回目を迎える「工房からの風」は、全国から選ばれた新進工芸作家50名による野外クラフト展です。春に出展作家を決定し、作家同士の交流の場を創り、キュレーションを行います。約半年の準備期間に作品を高め、プレゼンテーションを豊かなものに進化させます。当日は地域のファンや全国から訪れる方々、ギャラリストやバイヤー、編集者などが二日間で約2万人が来場します。新人工芸作家の登竜門として認知された今展では、工芸、ものづくりの層を豊かに高め、その愛好者を育みます。また、スピンオフ展として、伊勢丹や三越など大手百貨店での合同展も恒例開催し、継続した成長支援の機会作りにも力を入れています。
活動の特色
・工芸作家を発掘支援する直営ギャラリーを1988年より現在に至るまで運営しており今展の活動基盤としている。
・会場となる「ニッケ鎮守の杜」は、弊社敷地内に昭和初期からある神宮社を囲む緑の空間で、今展の活動とリンクして自然循環型の庭園造りを行っている。地域のボランティアを募り、庭造りと「工房からの風」スタッフとして参加いただいている。
・次世代にむけて子ども向けのワークショップにも力を入れている。
・生活工芸の範疇にとどまらず、文化芸術教養を高め刺激し合えるフィールドつくりに企画を進化させている。
・次代への模索として哲学の要素を取り入れトークイベントも行う。