活動における重点テーマや目標
若手芸術家の育成活動に対する助成及び芸術文化の国際交流活動に対する助成などを通じ日本の学術研究、芸術文化の発展に寄与し、国際的な人材育成と国際相互理解の促進に資することを目的とする。
活動の概要
野村美術賞は、東京藝術大学大学院美術研究科博士課程の大学院生を対象として同大学が実施している制度で、野村財団からの寄附金によって運営されています。作品および論文をもとに東京藝術大学の教授陣により選考が行われ、受賞作品は東京藝術大学美術館に買い上げられ所蔵されます。
美術分野の若手芸術家を支援することで我が国の美術活動の一層の充実と普及に寄与することを目指しており、1998年からの19年間で61名の受賞者を輩出しています。
活動の特色
この取り組みは若手芸術家に対する奨学金制度として優秀な芸術家の育成に資するとともに、東京藝術大学にとっても優れた作品の継続的な収集、保存、展示が促進される仕組みとなっています。最近では海外から東京藝術大学大学院に留学を希望する学生も増え、受賞者が国際色豊かな顔ぶれとなる年もあります。受賞者を数多く輩出している文化財保存学についてはアジア各国からの注目度も高く、日本美術の修復および継承という観点で大きく貢献しているといえます。東京藝術大学の中でも野村美術賞は特に名誉ある賞とされ毎年学長室にて表彰式が行われており、財団役職員も毎年列席しています。