活動における重点テーマや目標
当楽団は20年以上にわたり室内オーケストラとして高い演奏技術や精緻なアンサンブル、様々な音楽語法を培ってきました。昨年度から首席指揮者にR.ホーネックを迎え更に高い次元の音楽作りを目指しています。
活動の概要
首席指揮者ホーネックが出演する112回はベートーヴェンとハイドン等の古典派の音色づくりに主眼を置き、113回ではモーツァルト作品によって精緻と温かみのあるアンサンブルを追求。115回は様々な時代や様式の弦楽合奏を取り上げ弦楽の魅力をお楽しみいただきます。客演指揮者では111回にP.カリニャーニがイタリアとフランスの幻想に満ちたプログラムで登場。114回のM.ブルネロの出演回は、ロシアの作品から協奏的な要素、変奏曲形式、古典派への憧憬などが底流にある作品群を取り上げています。5回の定期演奏会を通して様々な国々の幅広い時代の名作と演奏機会が少ない佳品をバランスよく取り上げてお聴きいただきます。
活動の特色
当応募活動の根底には新日鐵住金株式会社の前身「新日本製鐵株式会社」、更にその前の「富士製鐵株式会社」時代から始まった60年以上にわたる一貫した音楽メセナ活動の流れがあります。紀尾井ホール室内管弦楽団はこの60年に及ぶメセナ活動の大きな節目として誕生した紀尾井ホールの企画事業の根幹として、23年にわたり現在も活動を継続しています。これまでに延べ31か所の国内公演とヨーロッパ、アメリカ等13都市の海外公演を実施。また国内公演では地元の学生や社会人を対象とした音楽クリニックや公開リハーサルを開催し、音楽を通じた地域交流や人材の育成にも努めております。