活動における重点テーマや目標
企業理念「感動を・ともに・創る」のもと、技術で文化と社会に貢献するため沖縄三線文化継承PJに参画。共創と研究成果の実装により、文化と社会の持続的発展、音・音楽を通じた「こころ豊かなくらし」を実現する。
活動の概要
ヤマハは2023年より沖縄県三線製作事業協同組合、琉球大学、沖縄県立芸術大学、沖縄県立博物館・美術館との沖縄三線文化継承の研究プロジェクトに参画。研究を通じ三線に関わる様々な社会課題を解決するため、職人・演奏家・研究者など多様な専門家たちが集結し活動している。
総合楽器メーカーとして培った技術や知見を活用して「技術で文化と社会に貢献する」ことを目指し、「モノ(楽器)」と「ヒト(感性)」を研究対象に、材料・楽器のふるまい・感覚・表現など幅広いテーマに取り組む。
今年度は研究深化に加え「研究成果の社会実装」を目標に、新素材でのパーツ製作の試みや、ヤマハホールでのレクチャーコンサートを開催予定。
活動の特色
本活動は共創型プロジェクトであり、ものづくり・演奏や音楽文化・木材研究など様々な領域の専門家が連携して研究を推進し、伝統文化の未来を「ともに創る」ことを目指している点が特徴的。
ヤマハはこれまで三線の製造や教育に携わった経緯はないものの、長年蓄積してきた楽器・感性研究の様々なアセット(技術・知見、実験施設・設備や計測機器など)を積極活用することで、伝統と先端技術を掛け合わせた創造的な課題解決に貢献できると考えている。
材の枯渇・職人の後継者不足など三線をとりまく多様な社会課題に対して、活動成果を作り手や担い手自ら具現化することで世に根付いていくと考え、研究成果の社会実装を目指している。