活動における重点テーマや目標
「文化の向上・芸術の振興に貢献でき、芸術が本来持つ“癒し”を追求する人材の育成事業」として、全国の芸術分野の大学院へ通う次世代の才能溢れる人材を奨学支援し、明るい未来の発展への寄与を目指しています。
活動の概要
当財団は、高い「志」でグローバルに社会を捉える視座と、信念を持った芸術表現から生まれる「癒し」が、健全な社会づくり、すなわち、経済の発展と文化の向上において、欠かせないことだと考えています。2014年に「芸術支援プログラム」を開始し、絵画を制作する奨学生を毎年20名程度、11年間で累計240名支援してきました。具体的には、「給付型奨学金の支給(最長2年間で60万円)」「当財団主催の作品展へ出展する資格の付与」「当財団の奨学生同士によるグループ展開催の補助」「作家活動に関する勉強の機会や、当財団の奨学生との交流の場の継続的な提供」など多角的にサポートをしています。
活動の特色
当プログラムの特長は、奨学金支給だけにとどまらず、大学院卒業後も継続的なサポートを行う点です。グループ展の補助は1グループ最大50万円を申請でき、勉強会等のイベントは旅費交通費を支給することで、地方で活動する奨学生も参加しやすい環境を整えています。いずれも奨学生のニーズを反映し、芸術活動に繋がる様々な機会と学校や年代の垣根を超えた交流の場を提供しています。また、より多くの方が芸術に触れていただけるよう、展覧会は入場料・図録の配布を含め全て無料で開催し、四年に一度開催する「KAMIYAMA ART カドリエンナーレ」では、2024年上野の森美術館において約4,800名の方にご来場いただきました。