活動における重点テーマや目標
日本初の薬に関する総合的な資料館として、エーザイ創業者・内藤豊次により開設。医療関係者の研究に役立てるとともに、一般来館者に対して薬に対する正しい知識を普及することを目的に無料で公開しています。
活動の概要
博物館では約6万5千点の収蔵資料より、昔の製薬道具や医学書など、健康にまつわる信仰から近代の医薬までの歴史を2千点常設展示しています。また、調査研究したテーマで資料公開を行う企画展を年1回実施しています。図書館では、江戸時代の和装本を含む医学・薬学書を中心に約6万2千点を収蔵。医薬に関する史資料の収集においてはわが国有数の質・量を誇り、和装本のデジタルアーカイブ化も進めています。博物館に併設して薬用植物園も一般公開しており、約7,000㎡の敷地内に約700種類の薬草・薬木を栽培するほか、様々なイベントを開催しています。2021年には設立50年を迎え、累計来館者数170万人を達成しました。
活動の特色
薬用植物園では博物館の展示と関連性のある薬草や染料・繊維などくらしに役立つ植物、ハーブなどを栽培。薬草やハーブの摘み取り体験やワークショップ、藍染体験などを開催しています。地域へ向けたコンサートや講演会、エーザイ(株)川島工園の見学なども実施、広く知の交流に携わっています。「くすり博物館オレンジカフェ」では、認知症当事者やその家族、地域住民、当社社員の交流の場をつくるほか、薬草園にて認知症当事者の方の就労支援も協力しています。最近ではインスタグラムでイベントや四季折々の薬草の発信に力を入れています。設立趣旨の理念の下、これからも薬の歴史と健康科学に関する社会貢献の場であり続けたいと考えます。