活動における重点テーマや目標
中札内村に製菓工場を建設するにあたり、優先したのは利便性より豊かな自然環境です。樹齢百年の楡の木、清流、野草の群生など環境と共生し、時間と共に価値が増す「社会資本」を後世に遺したいと思います。
活動の概要
「花柄包装紙に描かれた草花でいっぱいの森をつくりたい」と、1997年の製菓工場建設計画に合わせてて周辺の環境整備をスタート。自生するオオバナノエンレイソウや河畔林の保全に務め、草木の生えていなかった荒地は10年間で昔の自然を再生しました。2007年9月に約10haの広大な六花の森がオープン。自然に溶け込んだ工場、クロアチアの古民家を利用した展示棟では坂本直行の作品を中心に展示。2024年はこれまで寄贈を受けた直行の油彩、水彩、デッサンを展示する「ドネーター記念館」がオープン。敷地内には彫刻家板東優や青木三四郎の作品が点在し、散策とともに楽しめます。
活動の特色
「六花の森」は十勝の原風景をイメージに、整備を続けています。オオバナノエンレイソウ、カタクリ、エゾリンドウなど坂本直行が厳しい開拓の合間に愛でた北海道の山野草が咲き誇ります。北海道ガーデン街道の庭園の一つに位置づけられ、道内外から多くの観光客に親しまれています。工場併設のレストラン「六cafe」では、食事、デザートとショッピングを楽しめます。また、2000年に寄贈した桜2000本の並木道一帯は「桜六花公園」と名付けられ、村民に親しまれています。