活動における重点テーマや目標
子ども達の防災意識の醸成が目的。音響機器メーカーとして、災害発生時に重要な役割を果たす"音"に注目。創作人形劇の上演を通して、災害時に音に注意を払い、自ら考えて避難行動をとる重要性を訴える。
活動の概要
創作人形劇を全国各地の学校・施設で巡回公演。主人公の子うさぎベルくんがどうぶつ村の見はり塔「カンカン塔」から、火事や大雨などの出来事を音で報せるストーリー。実際の警報音は使わず、全て楽器に置き換えて演出。終盤では「めったにない危機(災害)」の象徴としてオオカミが襲来。ベルくんが懸命に音を鳴らすも音の意味を忘れた村人たちは避難しない。どうやって避難を促すことができるのかを観覧している子どもたちと一緒に考える。幼稚園のお遊戯室から小学校の教壇までコンパクトな場所でも上演が可能で、累計観覧車数は4,000名を超える。2020年には第18回フィランソロピー大賞特別賞を受賞。
活動の特色
1)本業×メセナの相乗効果…音響機器メーカーとしての本業では、音の報せる力を駆使して社会の安全・安心に貢献する公助を、加えてメセナでは、次代を担う子ども達の防災意識を醸成し、自助に貢献する。減災・防災に対し、本業とメセナが異なる手法でアプローチし、相乗効果を発揮。
2)営業部門を巻き込んだ活動…公演機材は自社製品、運用は自社スタッフが行う。各実施団体との連絡調整は、全国の自社営業所もサポートし地域社会との交流を促進する。営業部門、開発部門を巻き込んだ全社的な活動を展開。
3)絵本による認知拡大…Web・冊子絵本化し、教育現場や自宅で繰り返し物語に触れることで、自助意識の向上、認知拡大を図る。