活動における重点テーマや目標
DNPの企業理念「人と社会をつなぎ新しい価値を提供する」の実現に向けて、印刷と関りが深いグラフィック文化に関する学術研究を振興するため、分野を問わずさまざまな学術研究に対して助成を行います。
活動の概要
大学や美術館・博物館・アーカイブ機関等に所属する研究者や大学院生、またはこれに準じる学識を有する研究者から、年1回、研究テーマを募集します。応募された研究計画書をもとに審査委員会において選考、毎年約10件の研究を採択し、最長2年間、最大100万円の助成金を交付します。2014年以来、国内外から597件の応募があり、計118件の研究を採択してきました。研究成果論文はDNP文化振興財団が発行する研究紀要に掲載するほか、不定期で採択研究者による成果報告会、交流会を開催しています。
活動の特色
グラフィック文化に関連する研究であれば、国内の専門研究機関所属でない研究者でも申請が可能なため、毎年、海外の研究者や在野の研究者からの応募もあり、不利な研究環境にある研究者たちにもチャンスを提供しています。また、人文社会科学・自然科学を問わず幅広い学術分野を対象としているため、応募者、採択者を問わずさまざまな研究者たちにとって、芸術的な意義にとどまらないグラフィック文化の多様な価値を、専門分野を越えて認識する機会となっています。これらの特色によって、本研究助成は、グラフィック文化の振興を学術的な見地から促進するユニークな研究助成として研究者の間で認知されています。