活動における重点テーマや目標
舞台の基盤を支え黙々と精進努力されている舞台技術者の方々、いわゆる「裏方さん」の世界に光をあて、そのご労苦に報いるとともに、後継者の人材育成のための一助になることを目指しています。
活動の概要
全国の舞台芸術関係者等から推薦された候補者の中から、有識者による「舞台を支え現場で汗を流している」「永年にわたってその道一筋に努力している」「後進の指導・育成に尽力している」等の視点を重視した審議を経て受賞者を決定しています。候補者は大・小道具、照明、音響、衣裳、コレペティトゥア、調律師、狂言方、劇場・ホールの運営など多様な分野で舞台づくりに不可欠な仕事をされている方々で、2023年度は約2300名の関係者から53名の推薦があり、最終候補者10名に絞られた後に受賞者2名が決定しました。毎年11月頃に東京・日生劇場で贈賞式を行い、受賞者には、賞状・記念品・賞金および年金が贈られています。
活動の特色
ニッセイ文化振興財団は「育む」「届ける」「支える」を軸に芸術文化の振興に取り組んでいますが、「ニッセイ・バックステージ賞」は「支える」という理念を具現化したものです。陽があたらず後継者も育ちにくい「裏方さん」の世界に光をあてたいという私どもの願いに対し、同じ思いを持つ舞台芸術関係者のご協力も得ながら、当事業は2024年にに30回目の贈賞式を迎えることとなります。今回は節目の年を記念して、将来の「バックステージ賞」の候補となる次世代の若手のために「奨励賞」を設けました。今後も次世代の舞台劇術を支える人材育成に微力ながらも貢献していきたいと考えています。