活動における重点テーマや目標
国内唯一の印刷を総合的に扱う博物館として、印刷の役割と意義を広く伝え、理解と関心を高めてもらうため、また社会的課題の発見・解決に寄与することを目的に、さまざまな教育活動に取り組んでいる。
活動の概要
学校連携では、2001年より取り組んでいる近隣の文京区立金富小学校との授業ならびに、2021年に包括的連携協定を締結した実践女子学園との授業を継続実施する。他の学校とも、印刷をテーマに講義や出前授業を行うことで関係強化を図り、児童・学生に印刷の存在価値を理解してもらう。また、昨年実施して評価をいただいた、経済困窮世帯の子どもを対象としたオンライン授業に加え、認知症対策や障がい者向けワークショップなど、社会課題の発見・解決に寄与した教育活動にも積極的に取り組むことを計画している。その他にも活版印刷を中心とした各種ワークショップを行うことで、子ども、大人含めて多くの人に印刷の魅力を発信する。
活動の特色
歴史・文化の発展に貢献してきた印刷の役割を広く発信し、印刷の存在意義と価値を高めることを使命に活動に取り組んでいる。展示とともに教育を活動の柱に据え、子どもから大人まで、幅広い層を対象に活動を実践している。2020年には、「印刷文化学」の構築を提唱し、毎年さまざまなテーマで「印刷文化学」会議を開催するとともに、各大学で「印刷文化学」講義や出前授業を行っている。ほかにも、職場体験授業を通して、中高生に博物館の仕事を学んでもらっている。また活版印刷を中心とする各種ワークショップを館内外で実施することで、印刷の仕組みを学ぶだけでなく、文字や本に対する興味と関心を高めてもらうことにも努めている。