活動における重点テーマや目標
開設から約半世紀経過し、博物館の存在意義を見直し再定義した。単なる古民家の展示だけではなく、そこに住んでいた人々の営み、生き様を後世に伝えることに注力した。新しい当館のIdentity:ここは人智遺産
活動の概要
2022年4月、施設入口にエントランス建物を新築した他、村内の展示や建物の解説盤、案内表示も全面的に刷新。また、主要な建物とそこで営まれていた讃岐・四国の伝統産業の営みを紹介する映像を制作し村内各所で上映。更に、これまで非公開だった収蔵庫を公開し、国指定の重要有形民俗文化財である砂糖や醤油づくりに関する道具類などを整理展示したが、その後も新たな映像の制作、5か国語(日・英・仏・中・韓)の音声ガイドの導入、各建物の説明を5か国語の文章で読み取れるQRコードの導入等を推進。小豆島農村歌舞伎舞台では屋島に因む民話オペラの上演など、様々な手法で四国の先人の労苦、知恵、祈りに光を当てた。
活動の特色
今次リニューアルの大きな狙いは、先人たちの労苦や知恵、祈りといった四国の昔の人々の人智の轍を次代に繋げていくということ。子供たちが先人たちの営みをより学びやすいようにと小学生以下は無料に。県内を中心に校外学習の一環で訪れた小学生は36校、約3,000人。また、”流れ坂”や”染が滝”の制作等、四国村の骨格の形成に大きく関わるとともに、古民家博物館である四国村にアートのエッセンスを加えた流政之氏の作品を新たに四国村ギャラリーの水景庭園に設置。猪熊弦一郎画伯の思いを次代に繋げたいとの願いで前年にオープンした”猪熊の杜(オリーブ園)”とともに、新たな見どころに。