活動における重点テーマや目標
日本には暮らしに結びついた美しい生活道具があります。陶磁器、木工、金工、染織など工芸品を作る人、それらを使う人を結び、環を生み出し、そのことから心豊かに進化した生活文化、芸術を育みたいと願います。
活動の概要
「工房からの風」は全国から選ばれた新進工芸作家50名による野外クラフト展です。出展決定から展覧会までの約半年に作家同士の交流の場を創り、作品を高め、展示展開を豊かなものに進化させます。コロナ禍の中、2020年は会を縮小して「工房からのそよ風」として1000名様のご来場による活動の灯をつなぎ、2021年には、出展作家の在住地域や人数に制限を設けながらも「工房からの風」として3000名様のご来場での開催を実行、2022年には、第20回記念展として、ほぼ通常開催の形式で実行。作家紹介の特設webサイトを設け、コロナ禍が続く中にも、工夫しながら作家支援を継続しました。
活動の特色
・工芸作家を発掘支援する直営ギャラリーを1988年より現在に至るまで運営しており今展の活動基盤としている。
・会場となる「ニッケ鎮守の杜」は、弊社敷地内に昭和初期からある神宮社を囲む緑の空間で、今展の活動とリンクして自然循環型の庭園造りを行っている。地域のボランティアを募り、庭造りと「工房からの風」スタッフとして参加いただいている。
・次世代にむけて子ども向けのワークショップにも力を入れている。
・生活工芸の範疇にとどまらず、文化芸術教養を高め刺激し合えるフィールドつくりに企画を進化させている。
・次代への模索として哲学の要素を取り入れトークイベントも行う。