活動における重点テーマや目標
「百の診療所よりも一本の用水路」の有用性を説き、アフガニスタンの砂漠に緑を蘇らせる偉業を成し遂げた中村哲の仕事を紹介する。
活動の概要
展覧会では、中村哲の生い立ちから長年にわたる活動を追い、用水路建設とそこで活かされた技術や、この世界を生きていくための道標として、彼の言葉と活動を紹介。
ハンセン病患者のためのサンダル工房や、伝統工法に学んだ用水路の建設について詳しく解説するとともに、本展覧会のために新しく収録した関係者のインタビューや、用水路建設によって灌漑可能地域が拡がっていく様子、砂漠化してく農地が緑化されていく様子などを映像で紹介。
さらに、関連イベントでは、中村哲と活動を共にした方々を招聘し、講演や対談を実施。参加者とともに、中村哲を紐解いていく場とした。
活動の特色
中村哲は、2000 年の大干ばつ以降、多くの患者たちの生活の根源にある、水不足、農地の枯渇の問題に目を向けた。自ら先頭に立ち建設された取水堰・用水路は10 ヶ所に至り、現在までに計2 万3800ha の緑の大地が復活、65 万人以上の命を支えている。
本展覧会では、中村哲の生い立ちから、ハンセン病患者のためのサンダル工房、医療活動地域の広がりや井戸掘りなど長年にわたる活動を追い、集大成としての用水路建設とそこで活かされた技術について紹介する。そしてPMS/ ペシャワール会をはじめ、現在も意志を継ぎ活動を続ける方々の声を届ける。