活動における重点テーマや目標
大型作品の制作・保管・展示をワンストップで行えるMASKの運営を通して、場所の制約などで困難な作品制作に挑むアーティストの創造活動をサポートするとともに、地域の創造環境向上に寄与することを目指す。
活動の概要
大阪・北加賀屋に所在する鋼材加工工場跡を大型作品の保管を主な機能としつつ、工業エリアという立地を生かした創作活動や展示が可能な「見せる収蔵庫」として再生し運営。開館以降、保管作品を一般公開する入場無料の展覧会「Open Storage」を毎年開催し、一般的に再展示が難しいとされる大型作品を複数回鑑賞できる機会を提供している。保管場所はアーティストに無償で提供しており、一般公開の際はアーティストの協力を得て行っている。また、地元小学校に向けた特別訪問授業を実施し、地元の子供たちが優れた現代作品を身近に感じることのできる場としても運用している。
活動の特色
・鋼材加工工場・倉庫として使われていた建物をそのまま活用。床面積 約1,000㎡、高さ 9m。事務所跡を改装したホワイトキューブ(展示スペース)と簡易レジデンスを併設
・アーティストがスケールの大きな作品制作に挑戦できる環境を整備することにより、新たな創作へのモチベーションを高め、既存の枠組みを超越するような作品が生まれる状況を作り出す
・国際芸術祭や展覧会などで大型作品制作の機会に恵まれ完成させたとしても、会期後の保管が難しく、破棄を余儀なくされる事例も少なくないという状況を打破し、また再展示を可能にする
・産業の衰退によって生まれた空き工場を、アートという切り口で新たな創造拠点に再生