活動における重点テーマや目標
ドナルド・キーン先生は、世界に日本文学や文化を伝える発信者であり、ニューヨークの書斎は発信基地だった。東日本大震災後、日本国籍取得を決意。「ドナルド・キーン・センター柏崎」設立構想のモチーフとなった。
活動の概要
ドナルド・キーン先生は2019年2月24日に逝去された。当センターは2013年9月に開館したが、それ以降のキーン先生の講演活動や著作・出版等については展示・紹介がなかった為、キーン先生を慕う来館者から、開館以降のキーン先生の歩みや活動について知りたい、日本文学研究の原点を見つめた特別企画展を常設展示化してほしい、などの声が多数寄せられました。ドナルド・キーン・センター柏崎は、それらの声に応え、英文による展示概説と日本語と英語による音声ガイドを新たに加え、2020年4月1日にリニューアルしました(COVID-19の関係で実際のリニューアルオープンは2020年6月10日に延期となりました。)
活動の特色
ドナルド・キーン・センター柏崎 開館10周年記念特別企画展「未来への伝言 高橋義樹、ドナルド・キーンの太平洋戦争」概要:高橋義樹の太平洋戦争に関わる著作は、戦争の傷や人間性の破壊を痛烈に訴えかけ、太平洋戦争終戦前夜のハワイ日本兵捕虜収容所で行なわれていた、ほぼ知られていない事実を明らかにする当著作は、歴史的・文学的に貴重な資料である。平和な明日を切り拓きたいと行動した日米の青年達の知られざる歴史の一ページ。ドナルド・キーンの日本文学研究の一つの原点、太平洋戦争を見つめ直し、ハワイ日本兵捕虜収容所でのドナルド・キーンと高橋義樹の人生に秘められたエピソードを通し、戦争に人間を見つめたいと思う。
