活動における重点テーマや目標
「海の復権」がテーマ。高齢化や過疎化が進む瀬戸内の島々で、人と自然が重ねてきた土地の記憶を、訪れる人々とアートを通して分かち合う中で、島の人々に笑顔と誇りを取り戻し、島が活性化することを目指します。
活動の概要
3年毎に瀬戸内海の島々で行う日本最大級の地域型芸術祭。ベネッセが長年にわたり直島で行ってきたアートを媒介とした地域の活性化の手法を、瀬戸内に普及させるべく、香川県を主体とする瀬戸内国際芸術祭実行委員会が組織され、瀬戸内国際芸術祭2010が開催された。2019年では32の国と地域から230組の作家が集まり、214作品の展示と35のイベントを実施。107日間の会期中に世界中から117万人を超える人が訪れ、経済波及効果は180億円に及ぶ。2022年ではwithコロナの中で、第5回目となる芸術祭が開催中。
活動の特色
アートを巡りながら島々の自然と固有の歴史や文化、生活に触れ体験できる。お年寄りをはじめとする島の人々と“おらが島の作品”を通して触れあう。これらが直島での活動開始当初から一貫した特長。島の活性化を示す事例:①男木島で芸術祭を機に帰郷を希望する世帯が現れ、休校中の男木小中学校が再開。②大島でハンセン病をめぐる歴史と現状に関する正しい知識の啓発を促進する施設が開館し、入所者と来島者の交流が始まる。また2022年では、瀬戸内国際芸術祭でのSDGsの取り組みを発信。協賛企業との連携で新しい価値を創出。「SETOUCHI企業フォーラム」を開催。