活動における重点テーマや目標
折り紙建築とは、建築家の故・茶谷正洋が1981年に始めた新しい建築の表現。一枚の紙から折る技法の楽しさを伝えるともに、折り紙で表現される近代建築の魅力に迫る。
活動の概要
往復はがき大からA2を二つ折りしたサイズで展開する折り紙建築は、見る人にその繊細さと同時に、建築の写しの手法の面白さ、建築そのものに対する愛着を伝えている。近年、日本のみならず、世界中で近現代建築の保存再生への動きが起こる中、近現代建築折り紙の展示とあわせて、折り紙建築の歩みやその制作過程にも注目し、専門家だけでなく、一般市民へと建築に対する興味のすそ野を広げるきっかけとする。
活動の特色
茶谷正洋に始まり現在も継承される折り紙建築の系譜を、代表的な作例約20点や技術の解説とともに紹介する。また、DOCOMOMO Japanの協力により、近現代に世界各地で誕生した建築500件を選び出して図化したモダンムーブメント年表を制作し、それに関連する近代建築約80点に上る折り紙建築を展示し、解説した。折り紙建築家(制作者)によるコメントも紹介し、折り紙建築の持つ奥深い面白さを伝えた。
