活動における重点テーマや目標
建築家と社会の接点となること。なかでも若手や東京圏以外で活躍する建築家たちの発表の場、交流の場となることを目標としています。建築家の創作活動や建築界の発展に少しでも寄与することを期待しています。
活動の概要
実施を前提とした設計中ないしは施工中の建築・環境・インテリア作品を募集し、入選作品を展覧会で発表しています。作品の公募にあたり「実際に建てるという厳しい現実の中で、設計者がひとつの明確なコンセプトを導き出す思考の過程を、ドローイングや模型によって示す」ことを求めています。
応募資格を設けず、若者や建築専門家以外にも開かれた枠組みとしています。審査員は最前線で活躍する建築家ら4名が務め、書類選考による一次審査で15点前後の入選作品を選出、さらに展覧会会場で行われる二次審査で入賞作品を決定しています。展覧会は東京と京都で開催しており、関連シンポジウムを含め入場無料としています。
活動の特色
槇文彦氏の発案、鹿島昭一氏の賛同で1982年に開始した本活動は今年で40回目を迎え、長い間継続している建築イベントとして認知されています。東京展は一貫してヒルサイドテラスを舞台に、巡回展は大阪、金沢、チューリッヒ、京都で開催されてきました。過去の入選者には現在国内外で活躍する日本人建築家の多くが名を連ね、建築家の登竜門とも言われています。本展は建築プレゼンテーションの挑戦の場となっており、その歴史は建築プレゼンテーションの潮流の記録でもあり、時代を映す鏡でもあります。運営も出展者の挑戦を応援するよう努め、また昨年はシンポジウムをオンライン開催にするなど時代に合った取組みを心がけています。